サステナビリティ

東海道新幹線 ~不断のサービスの充実~

当社は、会社発足以来、日本の大動脈輸送の役割を担う東海道新幹線の競争力を維持・強化するため、安全かつ正確な点はもとより、高速、高頻度・大量、環境適合、快適という東海道新幹線の特性に磨きをかけてきました。具体的には、「のぞみ12本ダイヤ」の実現、新型新幹線車両N700Sの投入、ネット予約・チケットレス乗車サービスの拡大等により、不断にサービスを充実させています。

東海道新幹線の特性

安全
0
  • 開業以来、乗車中のお客様が死傷される列車事故ゼロ
  • 人材教育・訓練による安全意識・技能の向上
  • 安全関連設備への継続的投資
正確
1.4
  • 平均遅延時分 1.4分 /運行1列
  • 2024年度実績(自然災害等による遅延も含む)
高速
285Km/h
  • 最高速度285km/h
  • 東京~新大阪2時間21分
  • 2025年3月ダイヤ改正時点(最速列車による到達時間)
高頻度・大量
383
  • 1日当たりの列車本数 383本
  • 2024年度実績(臨時列車も含む)
460千人
  • 1日当たりの輸送人員 460千人
  • 2024年度実績
  • 座席数 1,318席/列車
    あるいは 1,314席/列車
  • 編成により異なる
環境適合
1/8
  • 東京〜大阪間を移動する際の1座席当たりのエネルギー消費量は航空機の約8分の1
1/12
  • 同様にCO2排出量は約12分の1
快適
  • 広く、静かな車内空間

「のぞみ12本ダイヤ」の実現による大幅なサービスの向上

1987年の会社発足時、東海道新幹線は最高速度220km/hで運転していましたが、1992年に300系「のぞみ」による最高速度270km/h運転を実現し、2003年には品川駅の開業と全列車の最高速度270km/h化により、「のぞみ」中心のダイヤにシフトしました。

また、2015年には、23年ぶりに東海道新幹線の速度向上を実現し、最高時速を285km/hとしています。
さらに、2020年春に700系車両が引退し、N700Aタイプへの車種統一に伴う全列車の最高速度285km/h化とともに、設備の改良等の実施により、2020年3月のダイヤ改正では「のぞみ12本ダイヤ」を実現しました。1時間当たりの「のぞみ」片道最大運転本数をこれまでの10本から2本増加し、お客様のご利用が多い時間帯に「のぞみ」を12本運転できるようになりました。また、すべての「のぞみ」が東京~新大阪間を2時間30分以内で結びます。

お客様に、ご自身の都合に合わせて列車をネットでご予約いただき、速達化された「のぞみ」をご利用いただくことで、目的地までのトータルの移動時間を短縮することができます。これにより、一層便利にご利用いただけるようになっています。

  • N700Aに採用した主な機能を改造により反映したN700系と、N700Aの総称

東海道新幹線の運転本数と輸送量の推移

グラフ図

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  • 臨時列車を含む運転本数の実数
  • 利用状況は断面輸送量について1987年度を100とした場合の指数
  • 途中停車駅 のぞみ:品川、新横浜、名古屋、京都 ひかり:「のぞみ」停車駅とそれ以外の一部の駅 こだま:各駅
  • 端数処理により、のぞみ・ひかり・こだまの合計が合計と一致しない場合がある
  • 2020年度〜2022年度の列車本数及び利用状況は、新型コロナウイルス感染症の影響により数値が低くなっている

新型新幹線車両N700Sの投入

2020年7月より、N700Aタイプの置き換えとして新型新幹線車両N700Sを投入しています。N700Sは、これまで積み上げてきた技術開発の成果を取り入れ、安全性・安定性の向上、快適性・利便性の向上、異常時対応力の強化、様々な編成長を容易に構成できる「標準車両」等の特長を有しています。

投入編成数

年度 2020〜
2023
2024 2025
(計画)
2026
(計画)
2027
(計画)
2028
(計画)
編成数 42 7 7 7 8 7 78

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N700Sの主な特長

安全性・安定性の向上
  • 地震時のブレーキ距離短縮
  • 着雪防止対策の強化
  • 状態監視機能の強化
快適性・利便性の向上
  • フルアクティブ制振制御装置の搭載
  • モバイル用コンセントの増設
ランニングコストの低減
  • 消費電力量の削減
  • 検修作業の省力化
異常時対応力の強化
  • 異常時対応力の強化
  • 防犯カメラの増設
  • 通話装置の機能強化
  • 停電時におけるトイレ機能の確保

地震時のブレーキ距離短縮(285km/hから)

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ATCとブレーキシステムを改良し、地震時のブレーキ距離をN700Aタイプから5%短縮します。

消費電力量の削減

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走行抵抗を低減した先頭形状(デュアル スプリーム ウィング形)の採用や次世代半導体「SiC素子」の駆動システムへの採用により、消費電力をN700Aタイプから7%削減します。

バッテリ自走システムの搭載

バッテリ自走システムを高速鉄道で初めて搭載し、自然災害等による長時間停電時においてもトンネルや橋りょう等を避けてお客様の避難が容易な場所まで自力走行が可能となります。

ネット予約&チケットレス乗車サービスの拡大

東海道新幹線をより便利にご利用いただけるように、ネット予約&チケットレス乗車サービスである「EXサービス」の利用拡大に取り組んでおり、現在、発売した指定席に占める「EXサービス」の割合は、全体の6割近くになっています。

ビジネス等で頻繁に新幹線をご利用されるお客様向けには、対象のクレジットカードで入会手続きをしていただき、一年中おトクな会員価格でご利用いただける「エクスプレス予約」を提供しています。また、帰省や観光目的の方、訪日外国人の方等、普段あまり新幹線をご利用にならないお客様にもネット予約&チケットレス乗車サービスをご利用いただけるよう、年会費無料で、お持ちのクレジットカードの登録ですぐにご利用いただける「スマートEX」も提供しています。「エクスプレス予約」と「スマートEX」の会員は、スマートフォン等でご希望の座席を予約すれば、交通系ICカード等を自動改札機にタッチするだけで新幹線にご乗車いただけることから、駅のきっぷうりばに立ち寄る必要がなくトータルの移動時間を大幅に短縮いただけます。
予約は、発車前であれば何度でも手数料なしで変更できるため、急なスケジュール変更があっても安心してご利用いただけます。

さらに、2025年10月からは、「EXサービス」の新しいサービスとして、会員登録不要でLINE※1上で新幹線を予約し、PayPay※2でご利用いただける「LINEからEX」サービスを開始しました。これにより、「EXサービス」のさらなるご利用拡大に取り組んでいます。

  • LINE ヤフー株式会社が提供するコミュニケーションアプリ
  • PayPay 株式会社が提供するキャッシュレス決済サービス

EXサービスの会員数・登録者数

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「LINEからEXポスター」

EXサービスのさらなる拡充

「EXサービス」は、サービス開始以降、お客様のご利用状況等を踏まえてサービス内容を拡充してきました。2023年10月からは、乗車直前まで新幹線を変更可能で、チケットレスで新幹線に乗車できる旅行商品「EX旅パック」や、宿泊施設や観光プラン、レンタカー等を自由に組み合わせてご予約の上、シームレスに決済いただける「EX旅先予約」を展開し、観光、ビジネス等の様々なシーンでさらに便利にお使いいただけるようになりました。
同時期には、1年前から新幹線の指定席をご予約いただけるようにしたほか、「EXサービス」を利用してチケットレスで乗車いただくお客様を対象に「EXポイント」を開始しました。
また、「エクスプレス予約」法人会員のニーズを受けて、東海道・山陽・九州新幹線の区間別の1人当たりCO2排出量を開示するとともに、CO2フリー電気を活用した東海道・山陽・九州新幹線での移動に伴うCO2排出量を実質ゼロ化する「GreenEX」サービスを提供しています。
これらの仕組みの中でお客様にとって魅力的な商品を提供することで、ビジネス・観光の両面でサービスを向上させ、将来のご利用の増加と収益拡大につなげていきます。

観光需要喚起のための取組み

「そうだ 京都、行こう。」キャンペーンのポスター

地域やターゲットごとに様々なキャンペーンや商品を展開し、多様な情報媒体・販売チャネルを通じて観光需要の喚起に取り組んでいます。当社エリアの最大の観光資源である京都・奈良については、「そうだ 京都、行こう。」キャンペーン(1993年~)や「うましうるわし奈良」キャンペーン(2005年~2021年)、「いざいざ奈良」キャンペーン(2022年~)等、継続的なキャンペーンを地元や旅行会社とともに実施し、主に首都圏から関西圏への新幹線のご利用を促進しています。

また、2025年3月からは新たに「#東京ゾクゾク」キャンペーンを展開し、首都圏方面の送客に取り組んでいます。このほか、沿線各地を対象とした魅力ある商品設定に取り組んでいます。

さらに、各種事業者等と連携しながら、ご自身の「推し」に関するコンテンツを楽しんでいただく「推し旅」キャンペーンを展開するとともに、東海道新幹線を号車単位で貸し切り、車内でオリジナルイベント等を実施できる「貸切車両パッケージ」を販売するなど、お客様の動向やニーズをつかんだ新たな営業施策を積極的に展開しています。

新しい働き方に応えるビジネス環境の整備

東海道新幹線では、働く場所を選ばない新しい働き方の広がりを踏まえ、お客様のワークスタイルに応じた移動時間をお過ごしいただけるよう、駅や車内のビジネス環境を充実させ、新たなサービスを提供しています。「のぞみ」「ひかり」「こだま」の7号車に設定する「S Work車両」については、一部の3人掛け席のB席にパーティション等を装備し、A・C席を「S WorkPシート」としました。

また、EXサービスだけでなく、駅等でも「S Work車両」の座席の販売を開始し、よりご利用いただきやすくなりました。その他、N700Sの「ビジネスブース」については、2023年10月1日より有料にて順次本格導入しており、2024年度をもって既存のN700S全編成への整備が完了しました。

さらに、2022年度までに東海道新幹線のすべての「のぞみ」停車駅の一部の待合室に無料の半個室タイプのビジネスコーナーとコンセントポールを整備しました。また有料のワークスペース「EXPRESSWORK」は「のぞみ」停車駅と一部「ひかり」停車駅にブース型を、東京駅にはラウンジ型をそれぞれ展開しています。今後も、東海道新幹線を利用されるビジネスパーソンの皆様が、一層、便利で快適にお過ごしいただけるように、様々な面でサービスを磨いていきます。

インバウンド誘客の取組み

海外向けHPのバナー

海外からのお客様に当社沿線の豊かな観光資源を訪れていただくことは、増収及び沿線各地の地域活性化という観点から大変重要な課題です。
東海道新幹線と沿線観光地の魅力を、インバウンド専用の動画やWebサイトで紹介し、地域の観光コンテンツや「スマートEX」、「周遊きっぷ」等とセットで訴求することで具体的なご利用に繋げられるよう、海外向けのプロモーションを展開しています。

東海道新幹線の主力サービスである「スマートEX」ではQRチケットによる乗車サービスを提供しており、海外からのお客様の利便性向上に取り組んでいます。また、旅行会社との連携による販路の拡大も実現し、ご利用しやすいようサービスを拡充しています。在来線では、高山や白川郷、富士山エリア、熊野古道、立山黒部アルペンルートなど、訪日外国人のお客様に人気のエリアに「周遊きっぷ」を設定し、販促を強化しています。

引き続き国や地域ごとのお客様のご旅行の動向、商品のご利用実態等の分析を進め、旅行会社とのさらなる連携強化、効果的なプロモーションを展開し、より多くの訪日外国人のお客様に当社沿線を訪れていただくよう取り組んで参ります。