資材調達の考え方
安全・安定輸送を支える上で、より高品質かつ信頼できる資材を適正な価格で調達するため、「資材調達における基本的考え方」に基づき国内外を問わず良い資材を調達しています。特に、品質については最も重要であると認識しており、取引先の工場に実際に立ち入っての品質監査を実施しているほか、取引先の技術水準や製造能力に加え、経営状況等の調査を行い、製品に求められる品質が確保されていることを確認しています。さらに、新たな取引先の参入促進、スケールメリットを考慮した発注、製造原価の厳密な査定等を行うことにより、コスト低減にも努めています。また、長期にわたり安定的かつ十分に社会的使命を果たし続けていくことが求められる鉄道事業では、それに供される資材にも長期的な品質の維持が求められます。昨今の部材不足、長納期化等、資材を取り巻く環境が大きく変化する中で、取引先の皆様と綿密にコミュニケーションを取るとともに、安定的な供給やアフターケア等を求めています。特に、日々の運行に欠かせない資材については、地震等の災害の影響で供給が途絶えぬよう、複数の取引先への発注に努めています。このほか、取引先の皆様には、関係法令の遵守、人権の尊重を求めており、取引を始める際のみならず、定期的にこれらの取組み状況に関して調査を行っています。取引先は、製品の品質を維持・向上しながらコスト低減の取組みを重ねていただく“パートナー”であり、継続的かつ安定的な取引関係を構築することは、当社が高い品質の製品を適正な価格で調達することを可能とし、その結果として、取引先を含めた日本の鉄道関連事業全体の強化・発展に寄与するものと考えています。
資材調達における基本的考え方
主な資材の調達実績(2022年度)
パートナーシップ構築宣言
当社は、政府・経済団体等が推進している「パートナーシップ構築宣言」に賛同し、サプライチェーン全体の共存共栄と規模・系列等を超えた新たな連携、親事業者と下請事業者との望ましい取引慣行の遵守に重点的に取り組むことを宣言しています。